ボンジュール☆
BBCのニュースを読んでいたらこんな面白いタイトルが目に入って来ました。
「チョコレート:乱行に満ちた歴史」
ギリシャでは、チョコレートの木は「テオブロマ・カカオ 別名神々の食物」と呼ばれていました。
イギリスで普及した1650年から2500年も前、中南米のマヤ人やアステカ人にとってチョコレートは文化的に重要でした。
彼らは水と一緒に飲んだり、唐辛子またはトウモロコシで肥厚したとされます。
コーヒーの豆は通貨としても使われたそうです。
チョコレートはバプテスマから埋葬までさまざまな儀式にも使われたとされています。
また、健康や精神的な特性を染み込ませた金持ちの飲み物でもありました。
スペインがこの地域を植民地化したことにより、スペイン人も利用し始めました。
16世紀に、イギリス人はスペインの貨物船を捕獲し、チョコレート豆の樽を見つけましたが、何かの糞だと勘違いしそれらを海に投げ捨てたそうです!
スペイン人、フランス人およびイタリア人は彼ら自身の好みの合わせた飲み方を確立し始め、水の代わりにミルクと砂糖を加え始め、それを熱して熱いうちに飲むようになったそうです。
17世紀には健康食品的にみなされていました。
正しく摂取すれば「自然熱を復元」し、「純粋な血を作り」、「心臓を活発化」させ、「自然の能力を温存」すると言われていました。
また媚薬であるとも考えられていました。(今でもそうですがw)
ある著者はこう書いています。
チョコレートの味を思い浮かべるだけで、年配の女性を若々しく新鮮にし、情欲のために新たな動きを作り出し、XXXを求めさせる。
マルキ・ド・サドはチョコレートにハマり、猛烈な乱行を煽ったと言われています。
19世紀初頭に、脂肪(カカオバター)がチョコレートから取り除かれる様になりました。
脱脂したチョコレートはココアパウダーに変わりました。
これにより貧しい人々が簡単にアクセス出来る様になり、料理に使われ始めました。
ミルクプロセスが進歩し、砂糖の価格が急激に下落した19世紀後半に、製菓会社間の激しい戦争が「食べるチョコレート」ミルクチョコレートを生み出しました。
チョコレートは飲むものから食べるものになったのです。
少量の非常に濃いチョコレートは、抗酸化剤、テオブロミン、カフェインが豊富に含まていると考えられています。
そして私たちを幸せにし、健康にさせ、ストレスを軽減させるとも言われています。
17世紀のチョコレート愛好家たちは結局正しかったと言うわけですね。