こんにちは、けび子(@kevin4641)です。
ご存知ですか?
今日、10月11日は【NATIONAL COMING OUT DAY】なんです。
もちろん、このアテシもいくつかのカミングアウト*1を経験しています。
友人はもちろん父親を除いた家族にもカミングアウトしています。
それなりのドラマはありました。
でも、今となっては遠い想い出の一部に過ぎません。
カミングアウト経験談は色々とネットでも出ています。
アテシの経験もまー似た様なもんです。
そこで今日はアテシが会社でカミングアウトをしていない理由についてちょっと書きたいと思います。
カミングアウトについてはウィキペディアに詳しく書いてあるので興味のある方はこちら↓を参考にされてください。
アテシはカミングアウトは必ずしも【MUST】ではないと考えています。
だかといって、もし誰かが直接アテシに質問をして来たら嘘を答える気もありません。
自分から公言する必要性を感じないだけです。
これはアテシの勝手な理由付け。
自分の言動を正当化したいから。
だからと言って、カミングアウトをしている人達を非難する気は毛頭ありません。
寧ろ、その勇気と決意には脱帽させられるばかりです。
カミングアウトをするには、勇気と決意が必要なんです。
日本やアジア諸国と比べると、北米や北欧では随分と性的少数者の人権やジェンダーアイデンティティが保護される様になって来ました。
それでもカミングアウトをするには勇気と決意が必要です。
その1番の理由は、カミングアウトをすることで何かの代償を払うことがある(払う可能性がある)からです。
下はアメリカの地図ですが性的少数者*2の雇用を保護する法令、法律がある州と無い州を色別に表しています。
濃い紫が公私問わず法律で性的少数者の雇用が保護されている州で23州あります。
それにワシントンDC、プエルトリコ、グワムが加わっています。
灰色は公私ともに性的少数者の雇用が保護されていない州で12州あります。
水色の公的だけ守られている州を加えると15州。
他の色は、性的少数者の雇用は保護しているけど、ジェンダー・アイデンティティは保護されていない州などです。
アメリカの半数以上の州で自分の雇用は保護されていない事になります。
しかも、アメリカの3割の州ではカミングアウトをしただけで雇用者側は合法的にアテシを解雇することが出来るんです。
もっと酷いのが居住権です。
灰色が性的少数者の居住権が法的に保護されていない州で27州もあります。
半分以上の州では、カミングアウトしただけでアパートを追い出される可能性が出てしまうんです。
大袈裟だと思ってこのエントリーを読んでいる方も多いかと思います。
でも、現実にカミングアウトをしたが為に職を失った人はたくさんいます。
そして様々な裁判が行われた判決が下され、控訴され、そしてとうとうアメリカの最高裁が性的少数者の雇用差別(居住差別も含めて)について今日10/8に開廷しました。
最高裁は来年6月までに判決を下すそうです。
今年春のエミー賞でもLGBTQの雇用差別について最高裁が開廷されることにふれています。
アメリカのメディアはもちろんイギリスでも報道されています。
アテシの住んでいるカナダではちゃんと法律で守れれていますが、所詮働いているのは日系の会社です。
正直アテシにはこの壁を乗り越えられる自信がないです。
仕事だけでなくそれに伴って失う物が怖くて。
首に出来なくても働き難い環境を作られてしまえばアテシは毅然と立ち向かうことは出来ないです。
だからこそそう言った障害に真っ向に立ち向かって戦いながら生きている人たちには頭があがりません。
National Coming Out Day
偽りのない自分の姿を見てもらう。
それだけ。
でもそれ以上に大きな意味を持っています。
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